ServersMan@VPSという格安でVPSを提供してくれる会社があります。
格安でVPSを提供してくれる上に、インストールに手間がかかるソフトウェアをインストール済みの状態で
提供してくれるということなので、早期にサービスを試してみたい会社にぴったりのサービスです。
おまけに管理ソフトウェアBlueOnyxを使えば、難解な設定ファイルはほとんど全てWebから設定可能!
しかもフルバックアップ/リストアも簡単に好きなタイミングで取得可能な「ServersMan@Disk」なんていう
機能も+210円で提供してくれており(個人的にはこのフルバックアップ機能に一番惹かれました)、
これからのVPSは初心者から上級者までServersMan@VPSで決まり!
・・・と思っていた時期が私にもありました。
実際に使ってみて、この会社のVPSの方針を一言で書くと
アップデート禁止。上級者は全部消してやり直せ
何が酷いか?恐ろしいことにDebian, CentOS共にアップデートすると
大量のエラーが発生するのです。
アップデートですよ?アップグレードではなくアップデート。
この現象は公式も把握しているらしくご丁寧に公式ページにアップデートの止め方が書いてあります。
セキュリティ的にどうしようもない状態で放置するという
このご時世にありえない方針。
勿論、調べて解決することは可能なのですが、
初心者お断りにも程があるだろと思ったり。
愚痴っていても仕方が無いので解決策を書きます。
【Debianの場合】
元々インストールされているソフトウェアが少ないこともあり
/etc/apt/source.listから volatile関連の記載を消せば
アップデート可能です。
【CentOS エンジニアプランの場合】
・apacheで不具合発生
・apache
$ mv /etc/httpd/conf.d/nss.conf /etc/httpd/conf.d/nss.conf.bak
つづいて再起動すればOK
$ sudo /etc/init.d/httpd restart
【ServersMan@Disk でリストア後にsendmailが起動しない】
・sendmail
$ sudo /etc/init.d/sendmail restart
sm-client を停止中: [失敗]
sendmail を停止中: [失敗]
sendmail を起動中: 451 4.0.0 /etc/mail/sendmail.cf: line 106: fileclass: cannot open '/etc/mail/local-host-names': World writable directory
451 4.0.0 /etc/mail/sendmail.cf: line 161: fileclass: cannot open '/etc/mail/virthosts': World writable directory
451 4.0.0 /etc/mail/sendmail.cf: line 612: fileclass: cannot open '/etc/mail/trusted-users': World writable directory
[失敗]
sm-client を起動中:
/etc/mail/submit.cf: line 544: fileclass: cannot open '/etc/mail/trusted-users': World writable directory
[失敗]
エラーはこんな感じ
$ sudo cat /var/log/maillog
Sep 24 19:17:02 www sendmail[7235]: NOQUEUE: SYSERR(root): /etc/mail/sendmail.cf: line 106: fileclass: cannot open '/etc/mail/local-host-names': World writable directory
Sep 24 19:17:02 www sendmail[7235]: NOQUEUE: SYSERR(root): /etc/mail/sendmail.cf: line 161: fileclass: cannot open '/etc/mail/virthosts': World writable directory
Sep 24 19:17:02 www sendmail[7235]: NOQUEUE: SYSERR(root): /etc/mail/sendmail.cf: line 612: fileclass: cannot open '/etc/mail/trusted-users': World writable directory
書き込み権限があると言われるので権限を確認するが・・・
$ ls -l /etc/mail | egrep "local-host-names|virthosts|trusted-users"
-rw-r--r-- 1 root root 275 9月 24 19:16 local-host-names
-rw-r--r-- 1 root root 127 8月 12 02:32 trusted-users
-rw------- 1 root root 0 9月 23 17:25 virthosts
ファイルには読み取り権限しか無い。
/etc/mail ディレクトリの権限も確認するが
$ ls -l /etc/ | grep ' mail'
drwxr-xr-x 2 root root 4096 9月 24 19:16 mail
こちらも問題無し。/etc/mail の権限を400にしてもやっぱり起動不可。
解決方法
原因はコイツ↓
$ ls -ld /
drwxrwxrwx 20 root root 4096 9月 24 16:57 /
リストア時にルートディレクトリの権限を777にぶっ壊してるwww
修復方法
$ sudo chmod 755 /
$ ls -ld /
drwxr-xr-x 20 root root 4096 9月 24 16:57 /
$ sudo /etc/init.d/sendmail start
sendmail を起動中: [ OK ]
sm-client を起動中: [ OK ]
起動完了。
【結論】
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは不具合前の状態にリストアしていたと
思ったらいつのまにか不具合前の状態も不具合が起きていた』
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
そして、リストア直後ならこんな感じに
$ touch /crackYouHoho
$ ls -l / | grep crack
-rw-r--r-- 1 xxxx users 0 9月 24 22:20 crackYouHoho
ルートディレクトリを汚せてしまうという、恐ろしい品質。
恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・
★★★ 追記 ServersMan@Diskについて 2011-09-26 ★★★
ServersMan@Diskの各環境での専用クライアントがあるのだが、
危険なので重要な用途では使わないほうが良いと思う。
というのも、クライアントソフトではキュー方式で各操作を行うため、
ファイルの不整合が起きやすいのである。
例えば、専用クライアントソフトでバックアップファイルのリネームを行いたい場合などに
リネームを行うと実際にはローカルにファイル転送完了後、リネーム情報を送信という流れとなり
処理の完了には最低30分程度必要となる。
ところが、専用クライアントソフトでは一瞬で完了しているように見えるし、
サクサク操作することが出来てしまう。
実際にはサーバー上では何一つ変更が行われていない上に、
ローカルでの変更、修正などがキューに溜まった状態になっているのである。
この状態で何かリアルタイム処理を行うとそれだけで復旧不能状態の完成です。
ServersMan@Diskを扱う場合、
競合が避けられないためファイルの更新操作は一切行わないことを強く推奨します。
また、何らかのファイル操作後のバックアップの失敗率は異常に高く、
バックアップ/リストア用途で使用しているユーザーは、
バックアップ/リストア用途以外で使用する事は止めたほうが良いです。
★★★ 追記 ServersMan@Diskについて 2011-10-03 ★★★
あまりにデータが飛ぶのと、不具合が多いのでサポートに二時間(1時間 x 2)ほど問い合わせを行いました。
(SilK TouchというDTIのソフトを使って遠隔でエラーの再現を行い、
現象を見てもらいました。)
元々こんなに長く時間をかけるつもりはなかったのですが、
技術者でもない人があ~でもない、こ~でもないとテストの指示をしてくるので
サービス自体が低速なこともあり、こんなに長時間かかりました。
しかも電話後にも再度電話してきてテストの指示してくるし・・・私はDTIのテスターじゃねーって。
結論としては、不安定すぎてバックアップ用途としても使えないです。
というより電話で指示を受けて色々やるんですが、
その際にも新たな不具合が起きてたりするんです。
ファイルを1つだけ消したのに、全部消えたことになっていたりとか・・・
電話越しの長時間のテストが収束する気配を見せなかったので、最後には私から
「これ以上、御社のテストに時間を使いたくはないです。
現象と再現手順はお見せしたので、あとはそちらで調査、対応して報告してください」
と切り出し逃げてきました(再度電話かかってきたけどw)。
★★★ 追記 phpMyAdminについて 2011-10-06 ★★★
アップデート後、BlueOnyx からmysql関連の設定が変更できない場合がある。
その場合には
ネットワークサービス -> MySQLからルートユーザーのパスワード設定後、
以下のコマンドを実行することにより変更可能になる。
# mysqladmin -u root password '先ほど入力したパスワード'
★★★ 追記 Serversman@Diskのバックアップ失敗 2011-10-28 ★★★
ディスクの使用量が7GBを超えた辺りから
バックアップに 100%失敗するようになりました。
より正確に書くと、「バックアップ完了のお知らせ」で
「バックアップ結果 : 成功」というメールは届くのですが
実際にファイルをダウンロードして確認すると絶対に失敗しているという罠。
画面表示されるファイルサイズと、実際のファイルのサイズを別管理にしているのか、
画面上では正常に見えるのもたちが悪い。
Google Page Speed ServiceとSEO対策【仲介手数料 無料】
どうも。最近ブログタイトルの最後に色々なキーワードでSEOの効果をテストしていたりします。
もう5年以上記事を書いていることと、
ユニークユーザーで毎日100アクセス以上はあるので、
ある程度の母数が集まればテストにはなるんですよね。
さて、今日はGoogleの「Page Speed ServiceとSEO対策」について書いてみます。
Page Speed Service って何って言う人はこちら->Page Speed Serviceとは
調査結果としては不確定要素が多すぎるということで、
契約しているSEO対策業者のテスト結果待ちといった感じです。
サービス内容について私が気になった点としては以下です。
①DNSのTXTレコードはともかく、「www」のCNAMEレコードの書き換えはSEO的にまずいのではないか?
自分の理解が合っていれば、www 3600 IN CNAME xxx.com. とは
xxx.com. が正規のページとして扱う事になると思うのだが。
②ミラーサイトによる検索エンジンスパムとして扱われる可能性は?
特にyahooがgoogleの検索エンジンを使用している間は問題が無いと思うが、
他の検索エンジンを使用した場合には「www」のSEOの順位は相当低くなるのではないか?
③応答速度が早いに越したことはないが、
SEOの順位に影響が無い日本ではSEOにプラスになることは無い
④アクセスログに残らないアクセスが発生する可能性。
⑤他社のアクセス解析タグ系が動かない可能性。
⑥料金が未定であること
⑦Googleのサービスなので実は導入するだけでSEOで優利になるのではないか?
④⑤辺りは簡単に試せるところではありますが、
そもそも①②がダメならば致命的なので、あえて試していません。
私の管理しているサービスはそれほどアクセス数が多いわけではありませんが、
20%程度のスピードアップが設備投資無しで、Googleのサービスとして使用できることは魅力的だと思います。
ある程度実績が出てきた時点で再度検討してみようと思いました。
コメント(0)
2011.09.10
[
Myカテゴリ:SEO
]
もう5年以上記事を書いていることと、
ユニークユーザーで毎日100アクセス以上はあるので、
ある程度の母数が集まればテストにはなるんですよね。
さて、今日はGoogleの「Page Speed ServiceとSEO対策」について書いてみます。
Page Speed Service って何って言う人はこちら->Page Speed Serviceとは
調査結果としては不確定要素が多すぎるということで、
契約しているSEO対策業者のテスト結果待ちといった感じです。
サービス内容について私が気になった点としては以下です。
①DNSのTXTレコードはともかく、「www」のCNAMEレコードの書き換えはSEO的にまずいのではないか?
自分の理解が合っていれば、www 3600 IN CNAME xxx.com. とは
xxx.com. が正規のページとして扱う事になると思うのだが。
②ミラーサイトによる検索エンジンスパムとして扱われる可能性は?
特にyahooがgoogleの検索エンジンを使用している間は問題が無いと思うが、
他の検索エンジンを使用した場合には「www」のSEOの順位は相当低くなるのではないか?
③応答速度が早いに越したことはないが、
SEOの順位に影響が無い日本ではSEOにプラスになることは無い
④アクセスログに残らないアクセスが発生する可能性。
⑤他社のアクセス解析タグ系が動かない可能性。
⑥料金が未定であること
⑦Googleのサービスなので実は導入するだけでSEOで優利になるのではないか?
④⑤辺りは簡単に試せるところではありますが、
そもそも①②がダメならば致命的なので、あえて試していません。
私の管理しているサービスはそれほどアクセス数が多いわけではありませんが、
20%程度のスピードアップが設備投資無しで、Googleのサービスとして使用できることは魅力的だと思います。
ある程度実績が出てきた時点で再度検討してみようと思いました。
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ぐらいんだぁ
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