今回は前回検証しきれなかった、誤検知率について調べてみたいと思います。
前回の検証時に「IPアドレスの変更・クッキーの削除に関係なく訪問者の再アクセスを識別は
技術的には可能ですが、実際にやろうとすると誤検知が相当数生まれてしまうはずです。」
と予想致しました。
うまくテストする方法は無いかな~と考えていた所、
そういえば会社でjoe's のwindows vpsを3台借りていることを思い出しました。
なぜこの環境が検証に良いかというと、同時期に3台借りており、
全てのソフトウェア、ハードウェア環境が同一でIPだけが異なっているのです。
(厳密に言えば、NICのMACアドレスや、CPU IDなども異なっているのですが、
ブラウザからは取得できない内容であるため、無視します。)
テスト手順
① 環境AのIE に対して、x-logの管理画面から「完全遮断」の設定を行う
② 環境BのIE でサイトにアクセス
結果:

※左上は社名のため消しています。
予想どうりですね。
99.99%の正確度と53の特許を持つ新しい不正クリックの分析技術とは
突き詰めれば誤検知かもしれないけれど
怪しければ同一端末と判断するというポリシーなのでしょう。
ただ、会社では同じパソコンを10台単位で調達し
インストールするソフトウェアのバージョンを統一することは普通ですし、
携帯・スマホなんかは更に多くの同一環境が存在します。
誤検知率はx-logではわかりませんが、
こんなに精度が悪い不正クリック検出技術で
返金請求されても、Googleさんとか、Yahooさんとかは
まず却下するだろうと思いました。
※2012-09-25 追記ここから
どうも「怪しければ同一端末と判断する」ということでも無さそうです。
以下は私の自宅の固定IPのログなのですが、下の4つはiphoneでした。
うちにはiphoneは一台しかないので同じ端末をアクセスの度に別端末と判定しているようです。

精度が悪いなぁ・・・
クッキー除去率とかも調べようかと思ったのですが、
同一端末かどうかを判定する精度がこれだけ悪いと、クッキー除去率なんて当てにならないので
調べる気を無くしました。