今回故障したHDDはSeagateのST31000524AS で購入から1年くらいなので
保証期間内かと思いRMAを確認した所、「Out of Warranty」。
う~ん。もう保証内容がよくわからない・・・
購入時点では最低2年保証は付いていると思って買っていたのですが・・・
稼働時間も5000時間くらい、電源投入回数50回未満なので、
壊れるのはちょっと早いですね。
ちなみにガリガリ音はするものの、HDDを横向きにすると一応、
データを読み込むことは可能でした。
本題ですが、本ディスクはStoraで「JBOD」で使用しました。
大変なのは容量が大きいため、コピー時間も8時間くらい平気でかかってしまうのです。
エラーが発生する度に途中からやり直したり、
HDDの角度を変えたり、スキャンディスクをかけたりしているので、
作業も思ったようには進みません。
一週間も復旧に時間がかかるくらいならば、RAID1にした方が全然マシだわということで、
RAID1化しました。
折角の機会なので以下を試してみました。
・JBOBに購入したディスクを追加してRAID1はできる?
-> できた。管理画面ではデータが消えるという警告が出るものの無視して続けた所、
データが消えずにRAID1化ができました。
・同じ容量、異なるメーカーのHDDでもRAID1の復旧可能?
-> できた。できて当たり前と思う人もいるかもしれないが、
HDDは同じ2TBでもメーカーごとに微妙に容量が違うので、
RAID1の復旧には失敗する場合がある。
また発売時期によっては同一型番、同一メーカーでも容量が異なることもあり、
安全に復旧するためには、全く同じ型番を複数台同時期に購入するか、
または復旧時に、現在のディスクより大きな容量のディスクを購入する必要がある。
storaで作成された2TBのRAIDアレイを覗いてみたところ、以下のようになっていた。
HDDの実容量 1862645MB
RAIDの容量 1862520MB
RAID作成時に125MB程度のバッファを持たせて作成してくれている。
よってHDDの実容量で125MB以上の差分がHDD間で存在する場合には復旧はできないことになる。
・リカバリー時間
2TB x 2台のリカバリーには大体15時間くらいかかります。
管理画面の完了までの予測時間は全くあてにならないので注意が必要
・リカバリーとフォーマットについて
mdなどのLinuxのRAIDソフトウェアを使い慣れている人には、
リカバリーは時間が掛かるが、フォーマットは一瞬で終わるということはご存じの方が多いと思います。
また作業順もリカバリー -> フォーマットの流れだと思いますが、
storaではフォーマットをかけると、その後、必ずリカバリーも動きます。
よって、フォーマットをかけるのであれば、事前にリカバリーは不要です。
まとめ
HDDの復旧は神経を使う作業である上に時間がかかるので
我が家では全てRAID1 化することに決めました。
また、RAID化できない場合には、壊れていなくても1年くらいでHDDを交換した方が
障害を予防できて良いのではないかと思ったりしています。
-- 2013-05-27追記
一応反省として今回の復旧にかかった時間も書いておきます。
・残ったHDDからのデータ復旧試み:3日
・HDD注文:60分
・RAIDアレイフォーマット、構築2日。
構築作業には15時間ほど必要で、2回やり直したため
・HDDへデータコピー2日。調度良いHDDが無いため、分散でコピーしたデータを元に戻す措置。
・ショートカット、バックアップスクリプトの再設定など:1日